サッカーと野球との大きな違い 年俸

日本では野球とサッカーの人気が際立って高く、その中でもプロのサッカーリーグであるJリーグの人気はクラブ数の増加と共に年々高まっています。しかし、プロ野球の世界では年俸2億円以上の選手がたくさんいて5億円プレーヤーまで存在するものの、Jリーグにおいては1億円プレーヤーでさえも数えるほどしか存在しません。また選手の平均年収の違いも数倍の差があり、その大きな要因となっているのがホーム試合の少なさです。

クラブ側は入場料収入やグッズ売上収入がないと選手に高い年俸を支払えませんが、プロ野球に比べてホーム試合の開催数が1/4程度しかありません。さらに、試合が少ないという事はテレビで中継されたり、ニュースで報道されることも少ないため選手の知名度がなかなか上がらず、グッズ収入も伸びづらい部分があります。これが高年俸プレーヤーがなかなか出てこない大きな理由です。

また、各クラブとも選手の年俸がクラブの経営を圧迫しないようにA契約・B契約・C契約というものが定められており、年俸の上限がないA契約の選手の数は1クラブあたり25人までと決められています。そして、B契約・C契約の選手に関しては年俸が最大480万円までとなっていて、新人選手はC契約からスタートするため、プロ野球のように初年度から年俸1000万円を超える金額で契約が結ばれるような例はありません。このような事情により、Jリーグの選手の年俸はプロ野球に比べ、平均的に安い状態となっています。

足元のサッカーボール